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2024/05/04 02:37 |
大荷物の行方 その参 ~おばちゃん達に狙われる~
いくら日本人とはいえ、ギリギリの生活費の中から捻出して買った
家財道具を少しでも売って帰ろうとかんばっていた私。
でもやっぱり売るほどのものでもないなぁ、というものや
着なくなったヨレヨレの服、使いさしの食料など
捨てるもの、置いていくものも結構出ました。

このコンドミニアムは、出て行く際に全て空っぽにしなくてもよくて、
ゴミは部屋にまとめて置いておいてくださいとのことでした。
掃除は次の入居者が来るまでにプロがしてくれるので適当で良く、
いるものだけ持って出たらいいということ。
私達の不用品は格好の餌食に!!

私達はちょっとした有名人だったので、
「あの日本人が国に帰るらしい」と噂になっていました。
そこで、掃除のおばちゃん達が
「いらないものをくれーー!と旦那を見かけるたびに声をかけていたそうです。

旦那も「あぁ、あげるよ」と愛想良く応え続けていたものなので、
おばちゃん達は「いつでていくのか、何をもらえるのか」と
私達の行動をいちいち見ているようでした。

私達がゴミを出すたびにそれを漁られていたことに気づきました!
旦那が間違えて捨ててしまった新品のネクタイを作業服に巻いて
やたら喜んでる守衛のおっさん、
今ゴミ捨て場から取ってきたうちのガラクタをうれしそうに眺めてる掃除のおばちゃん、
ゴミを捨てるたびにこの光景を目にしていました

いらなくなった服をどこかに寄付しようかなと紙袋に入れて
「これどこかに寄付したいんだけど、どこか知りませんか?」と
事務所の人に聞くと、「ここに置いとけば欲しい人が持っていくよ」と
言うので事務所に置きました。

どうやらその服が掃除のおばちゃん達にまで行き渡らなかったらしく、
「おばちゃん達にくれるはずだった服はどこ?」と言い寄られたり、
「いつ引っ越すの??何日の何時?」
「鍵を大家さんに返す前に私達にちょうだい」とか。

ある日は後ろをつけられたことも。
「何か用ですか?」と聞くと
「いらないものが出たなら今もらえないか?」と言われたり。

最後の最後、部屋を引き払った時、おばちゃん達がものすごい目をして
ざわついていたのは言うまでもありません。
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2007/07/19 16:44 | Comments(0) | TrackBack() | 帰国前のこと

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