Ban Raya Resort. このリゾートを見つけた私はラッキーだったと思う。
ここに泊まるきっかけはThe Rachaの前泊の為でした。ラチャ島の滞在は3泊以上したいけど、
The Rachaは高すぎるし、じゃぁ前泊すればいいわとほとんど何も考えずに予約しました。
ラチャ島にはバンガローが何軒かありますが、まともな宿泊施設はBan Raya ResortとThe Rachaのみ。
選択の余地がなかったのです。
ここは自家発電の為、夜しか電気が使えないから、エアコン・ホットシャワーの部屋もありましたが
「どうせ夜クーラーかけへんし」ということで扇風機の部屋にしました。ホットシャワーも無し。
なので、全く期待していなかったしリゾートに着いた時の感動はひとしお。
海に面して変化に富んだ土地で部屋数38に対し、広すぎるくらいたっぷりと取った敷地。
敷地の真ん中にはココナツツリーがきれいに植えてあります。
部屋を出たら芝生と椰子の木が。太陽の光の角度でいろんな表情になります。
私の泊まった部屋はテレビも冷蔵庫もホットシャワーもエアコンもないけれど、ここは贅沢なファシリティを求める所ではないので、その点は評価の対象には入れません。ただ自然を味わい、天気や時間帯によって変わる目の前の「色」を楽しめばいいのです。
小高い丘からは海が180度以上の大パノラマで見える。目の前には海しかなく、地平線が見えるのです。
敷地内のビーチは白砂でなく岩がちなので海水浴よりスノーケリングに適した海。透明度は抜群。
日中の沖には一日スノーケリングツアーのボートが来ていました。
前日にシミラン諸島で飽きるほどスノーケリングをした私達はここではスノーケリングはせず、
ビーチサイドのベッドで昼寝をしたり、本を読んだり、とにかくゆっくりしました。
またこのリゾートには2006年11月にできたばかりのインフィニティプールがありました。
真新しいプールはおしゃれできれい。
このプールは人が少ないのに結構な広さでいつでもほぼ貸切状態。時間帯によって変わる海の色を眺めながら泳ぐのは至福のひと時でした。
まだいい所は続きます。
ここのレストランがまたおいしい! バンコクで散々タイ料理を食べ尽くしている私達はタイ人でなくても味の違いくらいは分かります。
ここの料理は離島のリゾートにも関わらず値段が非常に良心的で、シーフードと鶏肉が中心のメニューでした。
どれを食べてもハズレがなく、完璧に近い。バンコクの高級モダンタイ料理店にあるような超豪華料理はないが、外国人向けのマイルドな辛さの料理が多くて私達は毎回ここで食事をしました。
種類も多いから食べ足りないくらい
タイ料理中心でしたが、西洋料理もあり、ハンバーガーはなかなかおいしかったです。(タイで食べる西洋料理はハズレが多い)
帰る日にトップシェフに会うことができました。
とても温厚な人柄で、バンコクのヤワラート(中華街)で修行した経験がある方でした。さすが、ヤワラート仕込の味!
リゾート内でのオプションやレストランの利用は全て部屋番号を告げるだけで、チェックアウト時に支払うタイプでした。今までの旅行ではリゾートに滞在してそこで一日中過ごすということは一度もしたことがなかったので、「寝に帰るだけ」でない滞在もいいなと思いました。
決して豪華さはないリゾートですが、自然たっぷりの広い敷地に素朴なバンガローが立ち並び、
フレンドリーなスタッフの対応にも大満足でリーズナブルなのに価値ある滞在だったと思います。
「ここはランクもタイトルもありませんが、忠誠心の価値は高いです」 受付にあったサイン。
ラチャ島という存在を知ったのは愛読書CREA Travellerのタイ特集にて。
この中のニューリゾート特集に2004年にできたばかりの「The Racha」という超高級リゾートが掲載されていました。
絶対Photoshopで加工しただろうと思われるような、ありえないブルーの水の色。
そして青空の濃い青色とは対照的な白壁が眩しすぎるヴィラ。
タイに住む前からThe Rachaは私の中での憧れであり、行ってみたいタイのリゾートナンバー1でした。
新婚旅行先にプーケットを選んだのもラチャ島にステイすることが目的でもありました。
一日ツアーじゃなくて島に泊まる!
しかーし!さすがの新婚旅行といえどもThe Rachaは5つ星ホテル。ハイシーズンともなると私達には高すぎました。とほほ。
ラチャ島に4泊するうち、2泊は別の所に泊まってラチャ島を満喫し、ラチャ島を知り尽くしてから
The Rachaに行けばいいわ、と。
ところで、ラチャ島へ渡るスピードボートですが、前日の夜ギリギリに予約ができたものの、
どこの船着場から出るのかよく分からない状態。分かっていたのは集合時間と「ラヤプリンセス」という船だということだけ。
港の人に聞きながらようやく、ここであろうという船着場が分かり、出発時間を少し過ぎてから
ボートに乗ることができました。
このボート、揺れるというよりか、Bumpingという言葉が合う。
ボートの前側に座ったので少しでも波が来ると宙に浮くのです。しっかりつかまってないと放り出される
激しいBumpingに耐え、45分ほどで楽園ラチャ島に到着。
海のきれいさに息をのみました。こんな所って本当にあるんだと。
シミラン諸島から帰って来た頃には7時を回っており、腹ペコでした。
2人とも言葉数少なく、考えることは晩御飯の事ばかり。
ホテルから歩く気力もなかったので、一日目に行ったホテル近くの小汚い(ごめんなさい)タイ料理屋に
駆け込み、プーパッポンカリー(蟹のカレー炒め)の蟹にかぶりつき、
手がベトベトになるのも恐れず、その蟹とガイヤーン(鳥の炭火焼)をむさぼり、
旦那は白ご飯3杯、私は2杯を無言で平らげました。
もちろん食べることに集中していた為写真はありません。
前置きは長くなりましたが、私はラチャ島へのアクセス方法を全く調べていませんでした。
ホテルの予約と支払いは済んでいたし、そのバウチャーはちゃんとプリントアウトしていて安心しきっていたのか、
肝心の島への渡り方を調べていなかったです。
「ローカルの定期船があるやろう」と。
ラチャ島に渡る前日に「さぁ、明日は何時にここを出ようか」と話している時に、
「よぅ考えたらどうやって行くか知らんわ」ということに気づきました。
アホやわー、私。 あれだけ行く前に時間あって暇やったのに。
ローカル定期船があるやろうという勝手な思い込みで、前日の夜9時まで何にも考えずにのほほんと
シミラン諸島の透明の海と魚達を思い出していました。
これはさすがにやばいな、と思いシミラン島のツアーを申し込んだツアー会社の人に電話をし、
定期船の有無について聞いてみると
「ツアーのボートかホテルのボートしか聞いたことがないです。すみません」とのことでした。
普通の夫婦ならここでけんかになりそうですが、「何かあるやろぅ。でもやばいな、アハ。」とごまかす。
慌てて一件目のホテルBan Raya Resortに電話をするも、書いてあった番号が違っていてつながらず、
2件目のホテルThe Rachaに電話してようやくホテルの定期船があることが分かりました。
とりあえず、予約。(後にキャンセル)
結局、Ban Rayaの番号を入手できたので、夜遅かったですがレセプションの人と話ができてボートの予約ができました。
「明日の8:45に○○に来てください」と言われたのですが、場所の名前が何回聞いても聞き取れません。
もっと言葉が堪能なら・・・
開き直って、ボート会社の名前は聞けたから明日シャロン港で人に聞いてみようと。
ラチャ島に行くには、ピピ島のように定期船が無いみたいなので、そのホテルで必ず予約をしてもらいましょう。
カタビーチにいる間に、サンセットを見ながらご飯を食べたいねと言っていましたが、
この日も出遅れてしまい、サンセットを見逃しました。
意外に早いんやなぁ、サンセットは。
この日はとても素敵なカメラマンのTomと撮影をしており、夕方にデジカメデータをもらって
お互いに「Thank you so much!!」と言い合い、とても気分のいい夜でした。
今日はちょっと時間もあるし、ビーチを歩きながら良さそうなレストランを探そうと
ビーチへ向かいました。
カタビーチの中心はClub Medが占めていて中心のオンザビーチにはレストランがありません。
両サイドに店が集まっています。私達はホテルから近い方の南側(Mom Tri's Villaのほう)へ。
6時過ぎと時間が早かったのか、人はまばらでした。
その中でも立地が良い割には人が入っていなかったレストランを見つけ、一番ビーチ側で眺めが良い席を確保!
あまりにも眺めがいいのに人が少ないのでマズいんかな、ここ。とさえ思ったもんです。
でもそれは心配しすぎでした。
メニューを見て種類が豊富で良心的な価格に安心。
料理が出てきて安心。なかなかおいしかった
いつも私達が入るレストランは一見ちょっと怪しめな所。でも嗅覚が優れているのかどこも当たり
潮風に吹かれながらの食事は最高です
私達の目の前に見えるのは食事をする人の姿でなく、ビーチ。聞こえるのは隣のバーから聞こえるレゲエミュージックと波の音。
陽が完全に落ちると夜景と、海に浮かぶ船の明かりが本当にきれい。
少し経ってからビーチではファイアーショーが行われました。
パトンビーチの夜は若者の活気が溢れかえる元気な夜の街。
カタビーチは年配の夫婦や家族連れの西洋人のバカンスのゆったりした空気が流れる居心地のいいものでした。
私は断然カタビーチ派。賑やかなのは楽しいですが、夫婦で行くようなところではないですね。
3日目はシミラン島の一日ツアーに参加しました。
ハネムーンでもビッグイベントの一つ、ハイシーズンしか行けないシミラン島に上陸です
プーケットの北、タブラム港からスピードボートで1時間半くらいで着く距離にあり、いろんなダイビング会社やボート会社(?)がハイシーズン(乾季)のみ一日ツアーやダイバー向け3~5日ツアーを催行しています。
アンダマン海に浮かぶシミラン諸島は、雨季にはモンスーンの影響で波が高くなり危険なので
乾季の11-5月の間にしか行くことができません。
なので雨季の間の6-10月の半年間は、人が全く入らない状態になり、海も活性化されるのでいつまでも美しい自然を保っていられるそうです。
ホテルに朝6:15に12人乗りミニバンがピックアップに来てくれて、カロンビーチを経由してタブラム港に向かいます。
カタビーチからは1時間以上かかったと思います。
バンの乗客は西洋人のみ。私達2人は巨体西洋人達に埋もれて座り、カロンビーチを過ぎた頃にはすっかり熟睡していました。気づいたらもうタブラム港にあるダイブショップのオフィスでした。
そのオフィスでは威勢のいいかなりフレンドリーなタイ人のお兄ちゃんが私達を出迎えてくれて、
支払いを済ませ、自分の足に合ったフィンを確保し、ツアー客が全員揃うまで待ちます。
ツアーのメンバー。西洋人ばかり。
タブラム港から乗るスピードボートは近年新調したようなとてもきれいな船で、定員20人ほどのそこまで大きくないボートでした。
ツアーのキャプテンというのでしょうか、ガイドはさっきフレンドリーなお兄ちゃん。
話し始める時、注意を引く時必ず「Hey my friend, please be careful ~」という感じで
いつでもmy friend! と呼ぶので何かおもしろかったです。
船酔いを心配しましたが、全く酔いませんでした。
まず、最初に着いたのがシミランNo.7島(シミラン諸島には番号が振られています)。
結構深い海底までしっかり見えるほど透明度が高くてびっくりしました。
色は深いところでは濃いエメラルドグリーン。まったく混じりけの無い色です。
ここでまず最初のスノーケリングをしました。
予想していたほど珊瑚が発達していなく、既に死んでいるものばかりでした あれ?こんなもの??
魚は確かに多いです。でも大物はいない。
ふーん、こんなもんなんだと思いながらNo.7を後にし、次はNo.4へ。
まず島の沖でスノーケリングをしてから昼食の為に上陸します。
さっきは少し期待を裏切られましたが、ここNo.4は珊瑚の所々はまだ生きており、鮮やかな色をしていて、
おびただしいほどの魚の数に驚きました。
30cm以上はある大きめの魚から、カラフルな小型トロピカルフィッシュの大群まで様々です。
海の透明度はやっぱり高く、船の上から海底を見るとやはり底までしっかりと見えます。
言葉ではうまく言い表せませんが、はっきりした濃いエメラルドグリーンは海の色というよりは、着色料を付けたシロップのよう。
さらに感動したのが、島に上陸する時。なんて色!!! ちょうど天気も最高でフォトジェニックな景色。
さっきのスノーケリングでは深い鮮やかなエメラルドグリーンを見ましたが、海底が浅く砂浜の近くは
ミルキーがかった淡いエメラルドグリーンです。
ボートが島に近付いた時、ボートの乗客全員が「オォーーー!」と声を上げて圧倒されていました。
白い砂浜は本当に細かくてさらさらで歩くと足が埋もれるような感じです。
ここでランチを食べました。数種類のタイ料理がそれぞれ大皿に盛られており、6人ほどでシェアします。
おいしいタイ料理を食べ尽くしているからかここの味ははっきりいってビミョーでした。(褒めてばっかりなのでたまには酷評も)
ま、お腹が膨れればいいか。
昼食後はビーチや木陰でフリータイムでみんな絶景に見とれながら思い思いに過ごしました。
乗客の何人か「ここに泊まりたい」と真剣にガイドにバンガローについて聞いている人がいました。
それくらいきれい。でも島にあるバンガローは全て満室。
美しい生きたサンゴ礁と白いビーチのNo.4を後にして次はNo.9へ。
No.9は最初のNo.7やNo.4より魚が少なく、透明度もイマイチで昼食後でお腹がいっぱいだからか、あまり乗り気ではありませんでしたが、船の上にいると酔いそうなので、とりあえず、海にドボン。
そこまで感動するものはありませんでした。
考えることは皆同じ。さっさとボートに上がる人の姿も。
いいものを見すぎるとそれ以上のものを目にしないと感動しなくなったのでしょうか。
いよいよ最後の島No.8へ。
この頃にはだいぶ疲れていましたが、またボートから見る海底までの透明度に驚き、さっきまでの疲れは吹っ飛んで
また海にドボーン
潮が引いていたのもあると思いますが、結構浅瀬ですぐ近くに珊瑚、すぐ近くに魚たちという感じ。
陽が差して明るい海には信じられないくらいの魚がいました。
グレートバリアリーフの無数のトロピカルフィッシュや生きた珊瑚に大感激をした私は、
それ以上かもしくはそれ同等のものはしばらくは見られないものと思っていました。
シミラン諸島はグレートバリアリーフに負けないくらいきれいでした。(規模は全然違いますが、透明度の点では。)
シミラン諸島はダイバー憧れの期間限定の島ということもあり、ここがタイであることが信じられないくらい
海はきれいで、行く価値はあったと思います。